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いちご味が大好きです。
しかも、たぶん「いちご」よりも「いちご味」が好きです。
これは…既に本能というか、衝動というか。
「いちご味」の製品やメニューを見ると、無意識に手がでてしまいます。
なので、この時期になるとコンビニは甘美で危険な誘惑の園です。
どっちを向いても「いちご味」(笑)
あああ…優美な微笑みで私を誘っている…。
先日も、コンビニで買い物をして家に帰り、買った物を袋から出すと、
いちご味のチョコレートといちご牛乳が入ってました。
はっ…いつの間に。
購入製品中、「いちご味」が占める割合は約30%。
3個に1個です。
(ただし、食べ物以外も買ってますので、実際はもっと高割合)
ジューススタンド等でも、たまには違う物を飲もう…と思っているのに
2回に1回はいちご絡みを買ってしまいます。
ケーキ等を選ぶ時も然り。
他にも好きなフルーツっていっぱいあるのに…。

ここまで来ると…何か因縁があるんじゃないでしょうか(真顔)

例えば…前世で「いちご」に命を救われた、とか。

【ケース1】======================================
人里離れた小さな村で、突如流行った疫病。
次々と病に冒され倒れてていく村人。
しかし、人里離れた村では満足な治療を行う事もできない。
村中を絶望が覆う中…幼子が偶然口にした果実が奇蹟を起こした。
その甘酸っぱい果実を口にすると、病がみるみるうちに治ってしまったのだ。
こうして…村人達は死の病の腕から逃れる事ができたのである。
彼らはこの奇蹟に感謝し、その果実…いちごを未来永劫崇める事を誓った。

【ケース2】======================================
そこでは、もう長い間戦が続いていました。
2つの国の間で起こった小さなが諍い戦争へと発展し、
既に誰の手でも収拾する事は困難であると思われていました。
そんな争いのさなか、敵味方に引き裂かれた一組の恋人達がいました。
ふたりは運命のいたずらによって出会い、深く愛し合っていました。
そして月に一度だけ…約束の場所で秘密の逢瀬を重ねていたのです。
5月のある日。
女は約束の場所でひとり立っていました。
約束の時間が過ぎても男は現れません。
先月…彼は、兵士として招集され戦地へとおもむいてしまったのです。
そう、この戦いが続く限り…この瞬間にもたくさんの人々の命が失われている。
彼もいつか……。
女はある決意をし、たったひとり、敵国のお城を目指して走り出しました。
胸にはふたりの秘密の場所にしかない、赤い実のなる果実の苗を抱いて。
(中略)
様々な試練を乗り越え、女はとうとう敵国の城の門の前へ辿り着きました。
裸足の足は血にまみれ、身に纏う衣服はボロ布同然になり、
金色の髪も藁のようにぼさぼさです。
胸に抱かれた赤い果実だけが、今も瑞々しく輝いていました。
女は門番に訴えました。
「どうか王様に会わせてください」
しかし、門番は小汚い女の言葉になど耳を貸すはずもなく、
逆に怪しい奴と捕らえられ、処刑される事になってしまいました。
大切に持っていた赤い果実も取り上げられてしまいました。
それでも女は、冷たい牢の中で王に会わせて欲しいと訴えました。
愛する男の為、両国のたくさんの人々の為。
声が枯れても、誰も耳を貸してはくれなくても。

その頃…王が視察から城に帰ってきました。
大きな門をくぐる時、門番の持っている赤い実が目に入りました。
王は馬の歩みを止めると、門番にそれは何かと尋ねました。
しかし、兵士も将軍も大臣も、誰1人としてその実をしりませんでした。
もちろん門番にも答えられません。
困った門番は牢獄の女が持っていた物だと告げました。
それを聞くと、珍しい物好きな王は
直ちにその女を連れてくるよう命じました。
 
みすぼらしい女が王の前に連れ出されました。
さっそく王は、その女に「この実は何か」と尋ねました。
女は澄んだ瞳で真っ直ぐに王を見つめて、静かに言いました。
「この実は…平和な土地にしか実を結ばないない、平和の実です。
 私は、これを王様に差し上げるため隣国より参りました。
 どうぞ一口、この実をお召し上がりください。」
王を取り巻く人々はざわめきました。これは毒かもしれない。
しかし、その赤い実をじっと見つめていた王は、
その実をひとつ持ち上げると、ぽいっと口に入れました。
あまりに美味しそうに見えたのです。
「うっ…?!」
一声呻くと……王は体を震わせました。
「王様!!」
人々が王に駆け寄ります。やはり罠だったのか?!
「………なんたる美味だ!!」
何事かと驚く人々を尻目に、王を涙を流して感動に打ち震えていました。
「この、まるで可憐な少女の微笑みのような甘酸っぱさ、
 それでいて、妖艶な美女のウインクを思わせる芳醇な香…
 これこそ、神が与え賜えた奇蹟の果実だ!!
 皆も食べて見るがよい!!」
王の様子を見ていた人々は、我先にとその果実を口に入れ、
その美味しさに驚き、感嘆の声を上げ、涙しました。
そんな中、唯1人静かに佇んでいた女が言いました。
「王様。それが平和の味でございます。
 どうか、戦をおやめになって、この果実が一面に実る国を
 お作り下さい。」

それから間もなく…2つの国の間に和平交渉がもたれ、
長く辛い戦いに終止符が打たれました。
その交渉の場に「赤い果実」があった事は言うまでもありません。
女は戦地から無事に戻った男と結婚し、末永く幸せに暮らしました。  
 
【ケース3】======================================
その日も朝から快晴だった。
両手いっぱいの荷物を持った私は足早に家への道を歩いていた。
どこか遠くでサイレンの音が聞こえる。
数日続いた晴天のせいで、道は少し埃っぽい。
足下の地面がサクサクと乾いた音を立てていた。
早く帰ろう。家では幼い子供が帰りを待っている。
今日は子供の誕生日。
奮発してあの子の大好きないちごを買った。
喜ぶ笑顔がふと浮かんで、私の頬も緩む。
その時。
ビュウと強い風が吹いた。
舞い上がる砂埃に、うっと顔を背ける。
その拍子に…いっぱいに詰まった買い物籠の中から、
真っ赤な果実がころころとこぼれ落ちた。
あっ!
柔らかな果肉の赤い実は軽く転がって生け垣の中へ。
しまった…。
私は荷物を道の端におくと、慌てて生け垣の下をのぞき込んだ。
往来でかがみ込むのは恥ずかしいけど…どうせこの道は人通りが少ない。
それに、この生け垣は私の家の裏庭に有るから、
誰かに見咎められる事もないだろう。
ぐっと屈んで下をのぞき込むと、木の葉越しの薄暗い光の中、
赤い果実だけが鮮やかな色を放っていた。
……いや。
その奥に……何かある?
一瞬で背中に緊張が走る。ヒヤリと嫌な汗がながれた。
息を詰めて見つめる私の視線の先では…
薄汚れたスニーカーがもぞもぞと動いていた。
 
その後。
警官に連れて行かれたスニーカーを履いた男は、
連続放火魔であった。
もしあの時、いちごが転がらなかったら、家にいた子供は…。
私何も知らずに無邪気に遊ぶ我が子をぎゅっと抱きしめ、
赤い果実に心からの感謝を捧げた。


この他に【宇宙人遭遇編】【豪華客船沈没編】【うさぎと小リス編】等
いろいろあるんですが、そちらはまたの機会に。←書くのに飽きた。
うーん。どれかな。


あ、でも…唯一、歯磨き粉だけは嫌だな。いちご味。
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