舞雪。

”雪”と聞けば…反射的に顔をしかめてしまう今日この頃（苦笑）
昨夜の帰り道。久しぶりに舞う雪を眺めました。
雪なんて毎日毎日嫌になるほど見ているのに。

いつもより少し遅い時間。いつもより少し静かな駅。
電車の時間までまだ少しあるなぁ…と、外にある喫煙コーナーへ。
コーナーとは言っても、軒下に灰皿が置いてあるだけのスペースです。
数分もすると指先が凍ってしまいそうな冷たい空気の中、
ぽっと灯ったライターの小さな炎だけが赤々と暖かい。
深呼吸をするように深く吸い込んで…はき出される白い煙。
…もともとはく息も白いから、どちらの白なのかわからないけど。
ふぅ…と闇に溶けて消えていく白をなんとなく目で追って顔を上げると、
……ちらちらと別の白が視界を過ぎりました。
あぁ…また降ってきたな…。
さっきまで降ってなかったのに。
煙草を一本吸い終わるまでの時間にも、みるみる粒の大きさが増し、
羽毛のような雪に変わっていました。
また積もるのかな…と正直うんざり。
でも。
風が無いせいか、暗闇の中をふわふわと軽く舞う白い雪。
………やっぱりキレイだな。
すっかり冷たくなった頬を手袋の手で覆いながら、
久しぶりに"舞う雪"を、美しいと思って眺めました。

…ここから家まで道のりを思えば、
そんな悠長なことは言っていられないんですがね（笑）
ま、たまにはいいか。

2006/01/11 (Wed) 未選択 Comment(0)